建設現場における建設事業従事者の高齢化、若年入植者の減少・離職者の増加による人手不足が業界全体の課題となって久しい昨今の日本。特に、地方においては、その傾向が顕著で、技能労働者においては労働時間や賃金等の労働条件、労働環境、安全性などが改善せず、建設現場全体としても生産性が上がらないという悪循環に陥っている状況があります。 そこで、地方の比較的小規模な建設現場における生産性の向上及び、技能労働者の労働条件、安全衛生、労働生産性向上を目指すために、欧州諸国で標準的に使用されている定置式水平ジブクレーンの調査研究及び普及促進を図ること、さらに定置式水平ジブクレーンの利活用でもたらされる作業効率や働きがいの向上等の効用を最大限に発揮できると考えられる技能労働者の専門技能の幅を広げる多技能労働者（多能工）を育成し奨励することの妥当性について検証することを目的として令和元年12月9日に設立致しました。 【註】定置式水平ジブクレーンとは、原則として定位置に存置(アンカー不要)し、建設現場に常時設置して使用される水平ジブを有するクレーンをいう。